【体験談】痔の症状から手術まで

日常生活
・排便時に突然、真っ赤な出血。翌日以降、便を確認するも出血した様子はなく、3か月が経過。会社の健康診断で便ヘモグロビンの結果が「陽性」そして、要精密検査の判定。これは、ただ事ではないと慌てて病院探しへ。

 

1.全ての人へ

・始めに

 お尻からの出血など、少しでも「気になる症状」や「不安」がある人は、勇気を出して、病院に行きましょう。

 私も、そうでしたが、お尻の悩みで病院に行くことは、強い抵抗を感じてしまい、ついつい我慢して、後回しにしてしまいます。しかし、一人で悩んでいても、何の解決にもなりません。不安も解消されません。まずは、病院に行くことが、全ての不安を解決するための第一です。

 私の体験談によって、少しでも病院を身近なものに感じ、病院に行く勇気を持ってもらえたらと思います。

 

・ 症状

 最初の症状は、

排便時に、突然、真っ赤な出血。トイレが血に染まった。痛みは全くなく、お尻を拭いても、肛門周辺には、切れている様子は無い。痛みも無い。

 

翌日・・・

パパ
パパ

昨日の「出血」は、一体、なんだったんだろう。

 その後、様子を見続けるが、相変わらず出血は無い。ただ、排便後、肛門に一時的な痛み、腫れているような感覚は有り、それも、数分経てば、いつのまにか治ってる状況。

 

 なんとなく、痔なのだろうと思い、市販の「ボラギノール」を買ってお尻に塗ってみるも、効果は、あったのか、なかったのか分からない。

  

しかし、3ヶ月後、会社の健康診断で、便ヘモグロビンの検査の結果が「陽性」となり、総合判定が、

要精密検査と出た。

パパ
パパ

これは、一大事!

急いで、病院探しを始めた。

 

・病院探しから通院へ

パパ
パパ

病院って、何科に行けば良いの?

 インターネットで、ストレートに「肛門科」をキーワードにして検索。見つけた病院は、隣の市にある病院。総合病院では無いけど、手術もするし、入院施設も整っている。ホームページを見ると、さまざまな痔の手術の実績もあるようだし、ここに行こうと決めた。

 

 会社が休みの日に、さっそく、初めての「肛門科」へ向かいました。

 

 待合室で、周りを眺めると、患者さんが30人以上は待っており、大変、盛況な様子。肛門科というと年配の方の病気というイメージがあったけど、若い男女も若干名いる。みんな、お尻の悩みを抱えている。恥ずかしい気持ちと緊張で、ひたすらスマホを眺め、うつむき加減で、順番を待つ。

 

 自分の番号が呼ばれ、診察室へ。(※病院内では名前ではなく番号で呼ばれる)

 

・1回目の手術(痔核結紮術)

 診察室に入ると

看護師
看護師

ベッドに横になって、壁の絵のような態勢になってください。

パパ
パパ

は、はい。壁の絵?!

 壁の絵を見ると、完全に真横に向いて、ズボンを膝まで下げて、「前も後ろも丸出し状態」なんですけど。。。一応、タオルケットみたいなので前は隠しているけど。

 

 先生は、器具を取り出し、

先生
先生

肛門の中を診ますね。立派な痔瘻(じろう)が有るね!これは出血するわ。あんた、仕事があって会社は休めないでしょ。縛って取るよ。

 

突然の出来事過ぎて、訳が分からないまま

パパ
パパ

はい。(縛る?!)

どうやら、痔核結紮術(けっさつじゅつ)といものらしい。

詳しくは、こんな感じ。

痔核結紮術(けっさつじゅつ)
 内痔核をしばって痔核を壊死させ自然に脱落させる手術。
 痔核の根本をしばり血流を止めることにより時間(1~2週間)をかけて痔核が壊死していく。
 術後は1・3・5週目後に通院。

良い点
 手術時間が10分程度で日帰りが可能
 麻酔(ますい)もほとんど使用しない

悪い点
 根治的な手術ではないため、再発の可能性がある

病院案内より

 

 すぐに手術が始まり、お尻に器具が入る。

しばらくすると、「バチッ」と音がして、なんともいえない鈍痛が襲う。ただし、痛いというほどのものではない。我慢できる痛さ。

 

先生
先生

終わった。うまくできた。

 その後、お尻から出血するから、ナプキンを付けると話しがある。当然、初めてのナプキン。診察室を出て、別の部屋で術後の点滴を受け、会計を済ませ、飲み薬4種類と座薬と軟膏をもらった。

 

そして、次回は、1週間後。

 

1週間後、仕事前に、病院に行き、経過の状況を確認してもらう。順調に治っているようだ。こうして、お尻の悩みから解放された。

 

と思っていた。

 

・2回目の手術(痔核結紮術)

 半年後、なんとなく、お尻に違和感を感じ始めた。

恐る恐る、お尻を触ってみると、肛門の周りが腫れている。

パパ
パパ

やっぱり。。。痔だわ。これ。。。

  

半年ぶりに、前回の病院へ。

 

先生
先生

また、出来てるね。痔瘻だわ。手術で取るよ

 前回と同じ痔核結紮術(けっさつじゅつ)

一度、経験している事もあって、気持ち的には、慣れたもので、前回よりも違和感はなく手術が終わった。その後、前回同様、点滴して、薬をもらって帰宅した。

 

・先生が交代となり、3度目の手術へ

 2年が過ぎた頃、また、だんだんとお尻に痛みが出るようになってきた。

出血は無いけれども、排便後にお尻が腫れている。

パパ
パパ

またかぁ。

と思いながら、何か大きな病気になっても嫌なので、休みの日に病院にいった。

 

 久しぶりの病院、すでに肛門科に来ることに抵抗はなく、恥ずかしいという気持ちも無くなっていた。今回、違った事は、診察してくれる先生が、若先生(息子)になっていた。

 

 診察室に入り、いつもの態勢で準備していると、先生から

先生
先生

一緒にカメラで、お尻の状況を見ましょうか?

 

と、映像をモニターに映してくれた。今まで、謎に包まれていた自分のお尻。

先生
先生

肛門の周りは普通のお尻ですね。中を見ていきます。あー、これは、結構、しっかり目の内痔核ですよ。大きいのが2つ有りますね。

 

モニター越しに、素人目で見ても分かる。うっ血し充血した内痔核。膨れ上がっている。一通り、診察した後、

先生
先生

今後の方針としては、2つあるよ。どうする? 

提案① 何もしないで、このままにしておく。薬を処方し、この痔と付き合っていく。

 

提案② 痔核硬化療法(ジオン)[4段階注射法]によって、今の痔の大きさを小さくする。現状の大きさを10としたら、まで小さくすることが出来る。ただし、これは根治ではないし、4・5年くらいしか持たないと思ってもいい。ただし、丁寧なお尻の使い方をすれば、10年もつかもしれない。その時は、また、痔核硬化療法(ジオン)をすることも可能。あるいは、その時は、根治の手術を行っても良い。この痔核硬化療法(ジオン)をする場合は、1泊2日の入院が必要になるけど、気楽に考えてもらえば良いよ。

 

少しでも改善するならばと考えて、

パパ
パパ

痔核硬化療法(ジオン)をお願いします。

 

 その後、看護師さんと予約の日程を決めた。部屋は、1泊2日だし、予算の事も考えて大部屋(4人)にした。人生、初めての入院。土日で行うから、会社には何事もなかったように、月曜日から出社できる。

 

2.入院から退院まで(1泊2日)

・入院前日

 前日は、2週間前の通院時にもらった「入院案内の案内文」を読み、「持ち物の確認」をした。

 

 持ち物は、

・洗面用具、着替え、下着、ティッシュ・マスク、スリッパ、生理用ナプキン

・入院誓約書

・入院時記入用紙

・新型コロナウイルス感染に関する取り決め

 

・1日目(手術  痔核硬化療法)

13時00分 車で病院に到着。

14時00分 部屋案内。4人部屋の大部屋に通される。

14時15分

看護師
看護師

今日は一番目の手術です。手術前に「かんちょう」で、大腸に溜まっている便を出します。5分くらい我慢してから、排便してください。では、いつもの態勢になってください。

  

 横になり、いつもの態勢になると、250mlくらいの水溶液を、お尻から注入。しかし、1分くらいは、我慢するものの・・・

パパ
パパ

すみません。5分も無理です。お腹、痛いです。。。トイレ行っても良いですか。

看護師
看護師

良いですよ。行ってください。

 

14時30分 「かんちょう」後の排便が終わり、自室のベッドに戻り、神妙に手術の時間を待っていると、隣の部屋から(ぶりっ、ぶりぶりぃーーーー)爆音が聞こえる。大きい音のオナラ。

隣の人
隣の部屋の人

いやぁー、手術してから、オナラがよう出るようになったわ。

大部屋の洗礼を受ける(T_T)

 

15時00分 手術開始。

 最初の1本目の注射がお尻に注射を打たれ、なんともいえない鈍痛がする。そして、次々と注射が打たれていく。一体、何本打たれたのだろう。手術の間、先ほどの「かんちょう」で、全ての便が出たのだろうか?と急に不安がよぎり、途中から、お願い、(うんこ出ないで)と心の中で祈り続けていた。しばらくすると、

先生
先生

これで最後の1本だよ。

と言われ、無事に終了した。手術の所要時間は15~20分程度。

先生
先生

終わりました。お疲れ様です。

パパ
パパ

ありがとうございました。

  

15時30分 部屋に戻って

看護師
看護師

点滴をしますね。

15時55分 点滴が終わり、

看護師
看護師

19時に夕食です。それまで、ゆっくりしていて下さい。

19時00分 夕食

 

 夕食を食べた後、何もやることが無く、暇だったので、ひたすら携帯で本を読んでいた。ちょうど、Amazonの「kindle Unlimited」に、プライムデー価格:3ヶ月で99円を契約したばかりだったので。

Amazonの「kindle Unlimited」とは、

・新作は読めない、旧作が読み放題。私は「ブログの書き方」を検索して、ブログ関連の本を読んだり、漫画「東京家族」全5巻を読んだ。

 

22時00分 消灯

 

・2日目

5時30分 起床

大部屋のため、周りの人達が起きだし、自分も起きた。

 

6時30分 点滴

看護師
看護師

点滴の時間ですよ。腕を出してください。

7時00分 食事

 

9時00分 先生の診察(回診)

先生
先生

2週間後に、また来てください。お薬を出します。

看護師
看護師

お薬を受け取ったら帰っていただいて良いですよ。

パパ
パパ

ありがとうございます。

 

9時30分 退院

2020年10月18日(日) 晴天。たったの1泊2日だったけど、外の空気が清々しい

 

3.まとめ

・3度の手術を通して学んだこと

・肛門科に行くことは、恥ずかしいことではない、最初は診察台で横になる事に抵抗を感じたが、先生も看護師さんも、見慣れて当たり前の光景、誰も何とも思っていない。

 

・痔の根治は、根治手術をしないといけない。数日間、入院する事ができる人は、手術で根治した方が良い。

 

痔核結紮術(けっさつじゅつ)痔核硬化療法(ジオン)[4段階注射法]を体験したが、手術時間が短く、痛みも少ないため、私のような会社員の人、手術が怖い人におすすめ。

しかし、この2つの手術は、根治はしていないので、今後の人生も「痔」と付き合っていく事になる。

 

・痔の原因は、力んだ排便だと思う。手術後、薬を飲んでることもあり、毎日、力まず排便できている。

 

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